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食品OEMとは?メリット・デメリットや依頼先の選び方を徹底解説

2026 6/19
OEM
2026年6月18日2026年6月19日

 「自社ブランドの食品を開発したいけれど、工場を持つ予算がない」、「OEMという言葉は聞くが、具体的にどういう仕組みで、どうやって会社を選べばいいのかわからない」 このようなお悩みを持たれる方も多いのではないでしょうか?

予算を大きくかけずに食品のオリジナル商品を実現させるためには、食品OEM(Original Equipment Manufacturing)というメーカーから開発・製造能力を依頼する手法が一般的です。この手法を用いることで設備投資ゼロからでも高品質なオリジナル商品を市場に投入することが可能になります。

特にD2CブランドやコンビニPBなど、現代の食品ビジネスの多くはこの仕組みで成り立っています。

この記事では、食品OEMとは何なのか、失敗しないための選び方、具体的な発注フローまで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

目次

 食品OEMとは?【基本定義と仕組み】

OEMとは、ブランド側が企画し、メーカー側が製造する形態を指します。自社で工場を持たずとも、他社の製造設備や技術を活用して自社ブランドの商品を販売できる仕組みです。

ファッションや化粧品、サプリメント・推し活のグッズなど様々な商品がOEM方式で作られています。コロナ以降急速に加速したD2Cブランドは工場を持たない形式のブランドが圧倒的に多く、閃きとマーケティングで多くの認知を獲得しています。

食品においては、完全栄養食や冷凍弁当の分野が目覚ましい活躍を遂げております。食品の場合は、上場企業に事業売却をするケースが多いですが、上場を選択するケースもあります。

D2Cブランド:流通に極力中間業者を介さず、ECサイトや直営店など直接消費者に販売する形式

【比較表】OEM・ODM・PBの違い

形態企画・設計製造ブランド名特徴
OEM委託側受託側委託側委託側の仕様通りに製造する
ODM受託側受託側委託側メーカー側の提案・設計から製造まで行う
PB流通側受託側流通側小売店などが自社ブランドとして販売する

食品の場合は、原案のレシピを制作し、OEM先に提出して製造拠点を探すケースが多いです。受託先にレシピごと丸投げするケースも一部見られますが、自分が販売したいものと製造者が作りやすいもののギャップは必ず存在します。開発のグリップができず、途中で企画が頓挫するケースが大半です。
PB商品は、コンビニやスーパーなどが下請け工場側に直接製造依頼をかけるPB製品は大手メーカーを介さないことによる価格競争力を生かした製品が多いです。

食品OEMを活用するメリット

食品OEMを活用するメリットは下記の通りです。

設備投資ゼロで商品化できる

食品工場を一から立ち上げようと思うと、億単位での設備投資が必要になります。工場建設や機械導入などの膨大な初期コストを払わずにスピーディーに市場に投入できる点が大きなメリットです。

特に食品業界のような新商品の市場投下が早い業界では、設備投資を待っているとタイミングを逃してしまいます。

専門的な技術と設備を活用できる

殺菌・充填・包装などの高度な設備を、専門メーカーが所有しているため生産ラインの一部を間借りすることにより、最初からクオリティの高い商品をリリースすることが可能です。

コア業務(マーケティング)に集中できる

製造を外注することで、パッケージデザイン、販売戦略、プロモーションにリソースを回せる点もメリットです。新商品の表示ルールや製造工程の落とし込みなどの、製造ラインのマネジメント業務を外注することによって、時間と予算をプロモーションに回すことで爆発的な売上を叩き出す事ができます。

市場投入までのスピードアップ

国内に食品工場が多いため、どんな商品でも国内だけで完結させる事が可能です。日本語だけで商品開発が済むため、難しい諸外国の法制度対応や発注から商品到着までのリードタイムを短縮することができます。ギャップがなく高速でPDCAを回すことができる点も大きな魅力です。

食品の需要は必ずある

サプリメントや化粧品のODMと違い必ず需要が存在します。競合が全く存在しない商品やCPA設定を大きく見誤らなければ、再現性が高いという点が魅力です。

DtoCの販売形式では、初動の新規獲得に思いの外コストがかかり、赤字のまま広告をことに躊躇して撤退する事がとても多いです。サプリメントや化粧品の場合は開発難易度の高さからODMという形式を取っているため、類似商品が市場に溢れ、差別化が難しく広告が埋もれて新規獲得単価が跳ね上がる傾向にあります。

食品の場合は潜在需要が大きく、商品設計の自由度が高いことから、すでに流行っている商品の訴求軸とターゲットを変えてリーチする事が可能です。そしてよほど奇を衒った商品でなければ市場から受け入れられます。サプリメントや化粧品と違い、0か100の世界では無い点が大きなメリットです。

CPA:新規顧客獲得するまでにかかる広告費

高回転率の消費財を推し活グッズ化出来る

食品は回転率が高い点も特徴です。一回の購入数や単価を変えずに、コンスタントに受注を取れる点が大きな力と言えるでしょう。また開発ハードルの高さから、導入しきれない競合と差別化出来る点も良い点です。

食品OEMのデメリットとリスク

製造ノウハウが自社に蓄積されない

メーカーから来る見積や請求書に、工程ごとの明細が存在せず、ノウハウがわからない点が大きなデメリットです。製造工程はざっくりと理解しているが、何にコストがかかっているのかボトルネックが見えない点があげられます。

あくまでも他社の設備であり、自己都合で設備投資ができません。そのためボトルネックが改善せず、単価が下がりにくいです。

品質・味のコントロールができない

手料理と工場生産は根本的に製造工程が異なります。リテイクをかけて工程を複雑にするほど単価が跳ね上がり、当初設定した事業計画の単価を超過します。ロットや価格帯にもよりますが、物理的にテーブルテストと同じ味を再現することは難しいです。

受託メーカーが競合になるリスク

製造ノウハウを持ったメーカーが、類似商品を自社ブランドで出す可能性があります。食品工場側はマーケティングコストを負担しきれないため、OEMを受けているため考えにくいですが警戒は必要です。

在庫リスク

食品も工場製品のため、最低ロットが発生します。国内で完結するため、そこまで大きなロットは発生しませんが、賞味期限を念頭において販売計画を立てるように工夫しましょう。

【完全版】食品OEM発注の流れ(ステップ)

初回相談・ヒアリング

作りたい商品のイメージ、ターゲット、予算、想定販売価格を明確に伝えるように心がけましょう。工場側は製造ラインを抑える必要があり販路がない場合相手にされないケースが大半です。

試作・サンプル確認

味、見た目、食感をチェックし、時間が許す範囲で納得いくまで修正を依頼しましょう。OKを出した商品がコントロールになるため、その後の大幅な修正が難しくなります。

概算見積もりの提示

概算からどのくらい動く可能性があるのか、加工賃、送料などが含まれているか、予めチェックしましょう。開発期間が長いと原材料の相場が変わるため、概算からズレる事が多いです。

ラインテスト・正式見積

テーブルテストではなく実際の量産ラインで製造し、品質に問題がないか確認する工程です。ここで始めて見積が決定します。ECサイトの構築費用や営業倉庫の見積より後に仕入原価が決まるため、余裕を持って予算を組みましょう。

契約締結

テーブルテストではなく実際の量産ラインで製造し、品質に問題がないか確認する工程です。ここで始めて見積が決定します。ECサイトの構築費用や営業倉庫の見積より後に仕入原価が決まるため、余裕を持って予算を組みましょう。

本製造・検品

抜き取り検査や、衛生管理基準を遵守しているか確認しましょう。現地に赴いて生産ラインを見ておくと訴求軸が増えたり、お客様に状況説明をしやすくなるのでおすすめです。

納品・販売開始

営業倉庫に商品を納入してやっと販売開始になります。

失敗しない食品OEMメーカーの選び方

選定基準チェックすべき内容
安全性・品質管理体制(最重要)HACCP、FSSC22000などの認証を取得しているか。
営業許可書を確認してください。
味の再現性と開発スピード自社の要望に合わせた商品が製造出来るか、予め擦り合わせてから試作に入るように心がけましょう。
対応ロット数の確認大規模な工場は小ロットでは受けてもらえない可能性が大きいです。年間発注数が定められている場合もあるため、ロット間は正直に話しておきましょう。
製造実績類似商品の製造実績がある場合は話しが早いですが、先の契約の関係性を重視して受けてもらえない事があります。
コストパフォーマンス製造ロットに対して原価があまりにも安すぎると原材料に予算を使えず、リピート率が露骨に下がります。必ず原価をかけてください。
サポート体制とレスポンス栄養士は士業であるため人材の流動性が高く、同じプロジェクトの途中で関わるケースも多いです。ある程度こちら側で、商品のパッケージと開発ルールを決めて引継ぎをスムーズにしましょう。

食品OEMを依頼する際の注意点

食品表示法への対応責任

食品OEMを依頼する際、必ず販売者に自社の名前が出てきます。最終的に表示責任を負うため、ダブルチェックをするようにしてください。

サンプルと本製品の差を理解する

試作用の小さい機械で作るのと大きい機械で作る際に差が生まれるため、必ずラインテストのサンプルはもらってください。修正が必要な場合は、本見積が上がる前に依頼をかけましょう。

契約書での権利関係を明確にする

開発したレシピを他社に流用されないための「秘密保持契約(NDA)」を結んでおきましょう。食品のため意図せず、レシピが被ってしまうことがあります。念の為結んでおいた方が良いでしょう。

【FAQ】食品OEMでよくある質問

Q: 個人でも依頼できますか?

 A: 可能ですが、発注ロットや支払サイトなど予め確認するようにしてください

Q: 最低ロットは一般的にどれくらいですか? 

A: 工場の規模間や商品ジャンルによります。直接メーカーに確認しましょう。

Q: 製造元の名前を書く必要はありますか? 

A:食品表示法に基づき、製造所を記載する必要があります。開発場所の秘匿は難しいので注意しましょう。

まとめ

今回は食品OEMや詳しい発注方法について解説しました。弊社(スマートデリカ)では、離乳食ブランド『First Spoon』の自社開発で培った小ロット製造のノウハウや、衛生管理基準を活かし、様々な食品OEMに対応しております。

食品OEMについて、気になる方は他記事をご覧いただいたり、お問い合わせフォームからご連絡いただけますと幸いです。

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